自律する空間/深瀬啓智の建築
◆内容紹介
「深瀬の設計によって、建築が自然と、そして人間と真に対話する、あるいは建築を通して人間と自然、人間と人間が真に対話できる状況がうまれつつある。」(川向正人)
主に東北を舞台に活躍する建築家=深瀬智啓。その仕事は、学校、病院、福祉施設などの公共建築に特徴づけられる。たとえば、秋田県五城目町立杉沢小・中学校。棟を寄せ合って建つ校舎は、かつての集落を彷彿させ、自然豊かな風景と呼応する。深瀬の人間観、建築観-それは風土に根ざしながら、普遍性を持った地域社会の自律を求め、あくまで人間を座標軸の中心に据えながら、細部まで妥協を許さない建築としての自律を求める。
本書は写真家=藤塚光政による写真図版を中心に代表作を紹介、その建築の魅力を伝え、「建築の本質」の再考を促す作品集である。
著者:深瀬啓智 フカセケイヂ
1935年 山形生まれ。1961年 東北大学工学部建築学科卒。1969年 蔵王建築設計事務所設立。
主な作品(受賞)
青葉記念館(日本建築学会東北建築賞)、秋田・杉沢小・中学校(日本建築学会東北建築賞・全国文教施設協会長賞)、仙台厚生病院など。
定価 5,280円(本体4,800円)
著者:深瀬啓智
ISBN: 4-89737-383-2
Cコード:C3052
判型:A4判変型
頁数:163ページ
発売日:2000/8/25