くさる家に住む。
◆内容紹介
人と人、人と自然が共生する10の暮らし方
古くて新しい住まい方
「いい家」の定義とは……
建築に関わる仕事をしている4人の建築女子は疑問を抱く。
便利な設備が整った工夫にあふれた家が「いい家」なのか。
傷まず、長持ちする家が「いい家」なのか。
建築に関わる仕事をしている4人の建築女子は疑問を抱く。
今の時代、本当に豊かな暮らしって何なのだろうか、と。
そして各地を訪ね歩いて、出合ったのは10の素敵な家と暮らし。
そこには環境に負荷をかけない知恵、
自分たちの暮らしを自力でつくる喜び、
血縁や地縁に代わる小さな社会があった。
そして見つけた答えは「くさる家」だった。
「くさる」は熟成。手をかけて暮らすことで味わいが深まる家。
「くさる」は朽ちる。土と水と空気を汚さず建てられて、
最後はひっそり土に還る家。
「くさる」は鏈る。
人と人とが鎖のようにつながって、人が人らしく生きられる家。
本書は、これから家を建てる人、建てようとしている人、
新しい住まいでの生活を始めようとしている人、
少しでも環境に負荷をかけない暮らしをしたい人が、
「素敵だな,楽しそう、ちょっとやってみたいかも」と思えるたくさんのヒントが
詰まっている1冊です。
<目次>
第1章 環境共生の知恵
深沢環境共生住宅………緑多き住まいに人のつながりが深まる
白山通りのいえ………都市の中に自生する一本の木のような家
グリーンフェロー………空に向かってそびえる緑の館
第2章 自力・自足の家づくり
落日荘………完成まで20年、夫婦二人でつくり続ける家
八ヶ岳山麓のいえ………セルフビルドの農ある暮らし
第3章 土に還る家
琵琶湖畔のいえ………後世につけをまわさない「くさる家」
邦久庵………超高層ビルの先駆者が建てた「終ついの住すみ処か」
第4章 新しいコミュニティの可能性
大森ロッヂ………緩やかに町とつながる木造長屋
コレクティブハウス聖蹟………住む人一人ひとりがつくる「小さな社会」
ゴジカラ村………雑木林のような「時間に追われない国」
column 1 森の恵みを燃料にする〔ペレットストーブ〕
column 2 生ごみをガスと液肥に変える〔バイオガスプラント〕
column 3 50Wの電気をつくる〔太陽光発電システム〕
column 4 セルフビルドは究極のDIY
◇つなが~るズ
建築設計事務所を主宰する神田雅子と林美樹、シックハウスの専門家・濱田ゆかり、住宅ライターの平山友子からなる4人組のユニット。震災後SNSを通じて親交を深め、愉しくて世の中のためになる活動を模索中。