地味のあるデザイン -日本の「家具」に導かれて-
◆内容紹介
腑に落ちるデザインの極意に迫る!
小泉誠が生み出す、静かなやさしいデザイン
建築から箸置きまで、多くの人の心をとらえてきた小泉誠のデザイン。
25年にわたり数々の「生活の道具」を世に送り出してきた。
その活動は東京にとどまらず、宮崎県都城、徳島、高岡、富山、有田など
全国各地に広がり、さらに、それは点から線、面へと拡大している。
短期間で、ものが作られ続けることが当たり前となっている現代において、
ものをつくるのをやめることも視野に入れて、時間をかけ現場に足を運び、
「じっくり、しっかり、ゆっくり」つくり手と話し合いながら、ものを
生み出していくのが小泉誠のスタイルだ。
小泉誠の「ものづくり」の根底にあるのは、「つくり手」「伝え手」
「使い手」「デザイナー」がそれぞれの立場で互角に関わっていくことだ。
これまで、自らの考えやデザインを声高に語ってこなかった小泉が、
本書で初めて、その胸のうちを語った。小泉の「道具」を知っている人も
知らない人も、その「地味」の裏側にある深い思いを知ることができる。
すべての「モノづくり」に関わる人やこれから関わる人、
地域の活性化を目指す人にオススメの一冊。
図版:128点
<目次>
1. 原点
僕が惹かれるもの / 僕は日本の家具デザイナ ー
コラム / 小泉誠が独立した頃のインテリア・デザイン事情
2. 価値観
腑に落ちるまで / 理のあるデザイン / 現場で、原寸で考える / 考え方を考える /
活かすデザイン
コラム / 産地とデザイナーの変遷
3. 方法
地域でのモノづくりが始まった / 地域との仕事にどう向き合うか /
徳島での関わり方 / 高岡での仕事 / 富山の活動
4. スタンス
じっくり しっかり ゆっくり / 家業と事業
5. 今
大学で教える / 国立という場所 / 点、線、面 / 家づくり
おまけ(その他の作品解説)
著者プロフィール:
小泉誠(こいずみ まこと)
家具デザイナー。1960年東京生まれ。木工技術を習得した後、デザイナー原兆英・原成光両に師事。1990年Koizumi Studio設立。2003年にはデザインを伝える場として東京の国立市に「こいずみ道具店」を開設。建築から箸置きまで生活に関わるすべてのデザインに関わり、現在では、日本全国のモノづくりの現場を駆け回り、地域との恊働を続けている。2015年に手仕事をつなげる活動「わざわ座」を発起、現在に至る。2003年「デザインの素」(ラトルズ)出版。2005年より武蔵野美術大学空間演出デザイン学科教授。
2012年「毎日デザイン賞」受賞
第55回日本クラフト展「経済産業大臣賞・日本クラフト大賞」受賞
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