六耀社(りくようしゃ) - 生活をデザインし、楽しむ心を提案する出版社

◇増田幸弘(ますだ・ゆきひろ)　フリー編集者・記者
1963 年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。スロヴァキアを拠点に、日本とヨーロッパを行き来して取材をおこなう。おもな著作に『岐阜を歩く』、『黒いチェコ』(彩流社)、』『棄国ノススメ』(新評論)、『プラハのシュタイナー学校』(白水社)など。

◇増田 集(ますだ・つどい)
1995 年生まれ。ブラチスラヴァ美術デザイン・アカデミー在学。

◇目次
まえがき　本書を読む人のために
歴史のなかのデザイン　最初に知っておきたいこと

kapitola I　社会主義時代のデザイン
　アノニムと作家性
　ポケットのなかの社会主義
　バウハウスと絵画から　ヤン・ライリフ
　悲しみと切なさの〈社会主義デザイン〉　ドゥシャン・ユネク
　絵画とデザインを横断する　スタニスラフ・スタンコチ

kapitola II　表現するということ
　プラハの特性
　映画ポスターの巨匠が問う志　ズデニェク・ツィーグレル
　勇気がデザインを支える　ロスティスラフ・ヴァニェク
　ポスターは社会を映し出す　マルタ・シルヴェストロヴァー
　つくりたいものをつくる　ヤナ・ライホヴァー

kapitola III　先駆者としてのアヴァンギャルド
　グラフィック・デザインの揺籃
　装幀の冒険で、本の可能性を追う　ヨゼフ・チャペック
　アヴァンギャルドなタイポグラフィー　カレル・タイゲ
　旅と絵画が生んだパッケージデザイン　ズデニェク・リックル
　フォークロアをデザインに取り込む　ミクラーシュ・ガランダ
　絵画とデザインの狭間で　リュドヴィート・フラ
　建築家のタイポグラフィー　ズデニェク・ロスマン
　数学的アプローチが生むデザイン　ラディスラフ・ストナル
　社会主義を色づけたデザイナー　ズデネク・セイドル

kapitola IV　表現の余白
　ニッチが生んだ絵本文化
　独自の色彩とかたちを炸裂させる　クヴィエタ・パツォフスカー
　暗さのなかの明るいユーモア　降矢なな
　プラハで感じる絵本のリアル　出久根育

kapitola IV　デザインの未来
　デザインは人を結びつける
　チーム力でデザインを切りひらく　アレシュ・ナイブルト
　未来のタイポグラフィー　ペトル・ビリャク
　タイポグラフィーはデザインの顔　オンドレイ・ヨーブ　202

現在のチェコとスロヴァキアでデザインを学ぶために　212

あとがき　222
主要参考文献
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