ロセッティとラファエル前派
◆内容紹介
有名画家ならびに当時のアートシーンを豊富な図版と分かり易い解説で紹介するシリーズ。
気軽にアートに触れ、1枚の絵に込められたメッセージを読み解くためのアート入門書です。
19世紀半ば、ヴィクトリア朝時代のイギリスに一大センセーションを巻き起こしたのが、若き芸術家集団「ラファエル前派」です。(中心メンバーは、ジョン・エヴァレット・ミレイ、ウィリアム・ホルマン・ハント、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ)
関係性の深いバーン=ジョーンズやウイリアム・モリスをはじめ、その後のヨーロッパ全土に渡るアートシーンに影響を与えた彼らの成立から終焉までの全貌を、豊富な図版を通して探るまたとない一冊です。
目次
序章 ラファエル前派の『芽生え』
第1章 ラファエル前派の成立
第2章 自然主義と心理描写
第3章 第二次ラファエル前派の誕生
第4章 夢を見る女たち/夢に見る女たち
コラム
●19世紀後半のイギリス
●ジョン・ラスキンと中世主義
●ダンテ『新生』とマロリー『アーサー王の死』
●ピュグマリオンと「スタナー」
●ヴィクトリア時代の芸術集団
●ラファエル前派の遺産
著者
松下由里 マツシタ ユリ
群馬県立館林美術館学芸員。専門は19世紀英国美術。
1990年お茶の水女子大学人文科学研究科修士課程終了後、群馬県立美術館学芸員を経て現職。
担当した企画展は「ベン・ニコルソン展」「印象派展」「オーブリー・ビアズリー展」「ロセッティとバーン=ジョーンズ-モリスをめぐる作家たち-」等多数。