来世は野の花に-鍬と宇宙船Ⅱ-
◆内容紹介
わたしたちとこどもたちの未来を考えるために
宇宙ステーション「ミール」から帰還後、
福島・阿武隈山系滝野町で有機農業栽培に従事していた著者は、
3・11東日本大震災と福島第一原発崩壊に見舞われ、
原発難民となった。
本書はその体験と、
農人としての生きざまを語った宇宙飛行士のリアルな警鐘である。
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<目次>
第一章:フクシマ原発崩壊
わが在所にもセシウムが降ってきた/
信じられない政府“広報”/
フクシマ、ダイイチから可能な限り遠くへ
第二章:疎開先で考えたこと
内部被曝への不安/
暫定規制値の犯罪性/
わがふるさとは荒れていく
第三章:文明のリズム
等身大の技術/
農業用ロボットは必要か/
化外の民について/
「生物時計」とサマータイム/
羊を追いかけて
第四章:野良仕事の愉しみ
風景を創る人たち/
ライフスタイルとしての農家/
農地を持つことの強さ/
「ロカボア」って知ってる?/
古代米考/
エゴマの普及
第五章:子供たちに何を伝える
花鳥風月への感性/
オオバコも食べてみよう/
ハチとカメムシ/
ローカル線見聞記/
私が十一歳の頃/
カザフスタンの犬/
来世は野の花に
アートディレクション:長友啓典
装幀・本文イラスト:黒田征太郎
◇秋山豊寛
1942年東京生まれ。1966年東京放送入社。
外信部、政治部記者を経てワシントン支局長。
1990年日本初の宇宙飛行士として旧ソ連の宇宙船ソユーズに搭乗、
宇宙ステーション「ミール」から地球の模様を中継した。
1992年熱気球による世界初のベーリング海峡横断に成功。
1995年東京放送退社。翌年から福島県で有機農業に勤しむ。