部屋の記憶
◆内容紹介
「日本旅館」という文化と
常連客をもてなした「部屋の記憶」を辿る
週刊新潮の人気グラビア連載の書籍化。
日本の文化人たちが愛した部屋の数々。
いまや、「文化遺産」とも称されるほどの部屋や館内の内装、食事、もてなしを誇る名旅館が日本各地にある。
そこには、明治時代から大正、昭和にかけて、文豪、映画監督、芸術家、名優、そして政治家といった各界の著名人たちが、足しげく通った。ときには宿自慢の味を求めて、あるいは仕事のためにこもり、さらにあるときは静養のために逗留するなど、目的はさまざまだった。
そんな旅館の数々を泊まり歩き、そこに泊まった著名人のエピソードを通じて、
その空間に漂う「部屋の記憶」を写真と文章で綴る。
2006年12月から約1年半にわたって、『週刊新潮』に連載された人気グラビア記事の単行本化。
「京の宿 石原」と黒澤明
「蓮台寺荘」と山本周五郎
「琴平花壇」と森鴎外
「羽衣ホテル」と石原裕次郎
「福住楼」と阪東妻三郎
「御宿さか屋」と岡本太郎
「奥津荘」と棟方志功
……など約60 軒(60人)を網羅。