ボトルは語る
◆内容紹介
ボトルは語る ものがたりをデザインする
「人々を惹きつけるのは、
しっかりとした企業の思想に裏付けられた
明快な主張をもった商品である。
……その主張 - アイデンティティを表現し
明確なものとするのがデザインである」
この提案を胸に、インハウスデザイナーという企業の縛りを解き放して、
酒ボトルのデザインを中核として数々の商品を生み出してきた著者。
代表作の「神の河」をはじめ、「ヌーベル月桂冠」など
さまざまなボトルデザインの裏ストーリー、「モノづくり」の現場が語られます。
◆著者プロフィール◆
三石 博(みついし ひろし)
1954年長野県に生まれる。1979年多摩美術大学デザイン学科グラフィックデザイン専攻卒業。81年同大学院美術研究科終了後、大手印刷会社に入社。入社後、関西に配属され、パッケージデザインの仕事に携わる。83年、パッケージデザイナー鹿目尚志氏との仕事でボトルデザインの魅力に目覚める。85年から、薩摩酒造株式会社の商品開発、デザインに従事。以後、印刷会社にいながら、インハウスデザイナーの領域を超えた酒ボトルデザインを中核とした仕事の姿勢を貫く。87年の「ゴールド白波」を皮切りに、「神の河」「欧羅火」など薩摩酒造のクオリティシリーズ、月桂冠株式会社の基幹商品「ヌーベル月桂冠」をはじめ、多くの酒ボトルデザインを手掛け、オリジナルボトルからのデザイン開発は、20点ほどになる。また、ボトルデザインとの関わりから、ガラスの素材に惹かれて、1994年に自宅にキルンワークの工房をつくり、美津石紘詩の作家名でガラス造形作家としての活動をスタートさせる。翌年には現代ガラスの国際コンペティション、国際ガラス展・95金沢で銀賞受賞。2001年の東京転勤を機に、飯能市にガラス工房「STUDIO GLASS WORK」を設立。