駝鳥 (だちょう)
◆内容紹介
無情か、因果応報か。
筒井康隆の文学と、日本画家福井江太郎のコラボ絵本。
筒井康隆初期のショート・ショート集『笑うな』に収められた短編小説と、
日本画の世界で異彩を放つ福井江太郎の絵が合体。
二人の強烈な個性がぶつかり合う。
中学校の教科書にも取り上げられたこの短編が、いま、絵本として復活。
◇ 筒井 康隆(ツツイ ヤスタカ) 作家
1934年大阪に生まれる。同志社大学卒。81年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、87年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎文学賞、89年『ヨッパ谷への降下』で川端康成文学賞、92年『朝のガスパール』で日本SF大賞受賞など豊富な受賞歴がある。ほかに、フランスのシュバリエ章・パゾリーニ賞。菊池寛賞。2002年には紫綬褒章も受章している。現代日本文芸界の第一人者。
◇ 福井 江太郎(フクイ コウタロウ) 日本画家
1969年東京に生まれる。94年多摩美術大学大学院修了。2003年文化庁買上優秀美術作品に駝鳥の大作「阿・1」選出される。13年紺綬褒章受章。日本画壇で国際的評価を受ける若手画家の第一人者。1992年卒業制作で駝鳥を描いて以来20数年、駝鳥を根幹の
テーマとする。東京とニューヨークにアトリエを置き、各種の企画展、全国巡回の個展を展開するなど活躍中。画集に『クロトリノハオト』、『花』、『ダチョウ 福井江太郎作品集』などがある。