夢の川
◆内容紹介
=子どもたちに語りかける珠玉のエコロジー絵本=
この川は どこまでつづくのかしら
銀の舟にのって川をくだったら なにがあるの・・・
少女は、部屋の窓から、流れる川を見下ろして思いをめぐらせます。
車の洪水、工場からのけむりで黒くなった空・・・
目の前に広がる大きなパッチワークキルトのような畑・・・
魚たちがひしめく おおきな海・・・
みたこともないけしきを、川は見せてくれました。
この舟は どこに たどりつくのかしら?
わたしは どこで おりたらいいの?
はじめての自然との出あい、少女はなにを感じたでしょう。
子どもたちを舟にのせたら、どこでおりたがるでしょうか。
親子で語り合いたい、珠玉のエコロジー絵本です。
◇マーク・マーティン(Marc Martin) グラフィック・デザイナー。イラストレーター。絵本作家
“Monocle magazine”、“Wired magazine”、“The Financial Review”、“Capital magazine” などのメディア、オーストラリアの動画センター、各種イベントなどを舞台に制作活動をつづける。環境・自然・動物などを主題とする作品づくりで知られ、2012年に刊行した “A forest” で絵本創作デビューし、オーストラリアの児童書新人イラストレーターに授与される2013 年クライトン賞を受賞している。絵本作品はほかに “Silent Observer”、“The Curious Explorer’s Illustrated Guide to Exotic Animals A-Z,”、“Max” がある。
◇海都洋子(かいと・ようこ) 翻訳家。リテラシー教育研究者
米国ペンシルベニア大学教育大学院修士課程修了。M. S. Ed。Reading Specialist の資格を持つ。訳書にポーラ・ダンジガ―『たんじょうパーティは大さわぎ』『ニコルズさんの森をすくえ』『こちら宇宙船地球号』(以上、岩波書店)、レオ・ブスカーリア『パパという大きな木』(講談社)、L・M・オールコット『若草物語』(上下、岩波文庫)、絵本にU・エーコ/E・カルミ『火星にいった3人の宇宙飛行士』『爆弾のすきな将軍』『ニュウの星のノームたち』、写真絵本にスージー・エスターハス『コアラ病院へようこそ』『森のなかのオランウータン学園』(以上、六耀社)など。