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2012.01.18

vol.26 手作りバームでリップケア。

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新年明けましておめでとうございます。

本年も、皆様にとりまして
健やかで心穏やかな一年となりますよう、
お祈り致しております。

本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。


。。。。。。。


さて、
寒さ厳しく、乾燥が気になる季節となりました。

今回は、
お子さんと一緒に手作りできる、
手軽で安全なリップバームの作り方をご紹介致しますね。


はちみつ入りの甘いリップは、
優しいつけ心地と、口に入っても美味しい、
とても楽しい使用感です。
きっと皆様にも気に入って頂けるのではないかと思います。


。。。。。。。


ハチミツ入りの、ラヴェンダーリップバーム

 甘いハチミツとラヴェンダーの香りが、
 ハチが飛び交う 暖かい季節を彷彿とさせてくれます。

 小さなお子さんにこのリップをつけたら、喜んでぺろぺろと口のまわりを
 なめてしまうかも。(笑)

【材料】

DSC_0052-011812.jpg・ビーズワックス(みつろう):小さじ 1

・植物オイル(スィートアーモンドオイル など)
 :小さじ 2

・はちみつ:小さじ 1/2 ~1
 (スティック容器使用の場合は1/2量に。
 はちみつは、天然の保湿剤。)

・精油:ラヴェンダー 1滴
 (口にするものなので、100%天然、ピュア、
 できればオーガニックのものを。中には合成物質
 を含んでいたりブレンドされたものも出回ってい
 ます。信頼のおける専門店でご購入下さい。)

          
<写真上>
  ビーズワックスは、ミツバチが巣を作る時に分泌
  する天然のワックス。
  保湿、抗菌性があり、クリームに最適。

  色と香りを残した未精製のもの、
  それらを除いた精製の2種がある。


【作り方】
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1)耐熱のビーカーかガラスコップを
  用意し、鍋かオイルウォーマーに
  水を張って火をつけ、
  湯煎の準備をする。

2)ビーカーかガラスコップに
  分量のビーズワックスとはちみつ、
  植物オイルを入れ、湯煎する。
  ガラス棒か割り箸などで溶けるまで
  かき混ぜる。

3)ビーズワックスが溶けたら湯煎を
  終了し、
  すぐに精油を加えてひと混ぜし、
  速やかに容器に流し込む。
 (時間がたつと素材が固まってしまうため)

4)粗熱が取れたら冷蔵庫、冷凍庫で保管。

DSC_0016-011812.jpg

写真のようなスティック容器で作る場合は、レシピを少し固めに。
植物オイルやはちみつを心持ち少なめにするか、
ビーズワックスを少し増やすとよい。



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カモミール風味のリップバーム/カレンデュラオイル入り

 こちらは、以前こちらのコラムでご紹介した、
 抗炎作用、皮膚炎など肌のトラブルに役立つ
 カレンデュラの Infused Oil(浸出油)を使用した
 リップバームです。
  >記事/"カレンデュラオイル"

 こちらにもハチミツを入れ、甘酸っぱいリンゴの風味のある
 これまた皮膚炎に効果的なカモミールの精油を加えてみました。

 唇荒れに心強いエッセンスが
 いっぱいつまったリップバームです。


【材料】

 ・ビーズワックス:小さじ 1/2
 ・カレンデュラの Infused Oil(浸出油):小さじ 2 強
 ・はちみつ:小さじ 1/2強
 ・精油:カモミール/ローマン:1 滴


【作り方】
  上記のラヴェンダーリップバームと同じ作り方となります。

  心なしか、ラヴェンダーリップバームよりもったりとした
  仕上がりのように思いますので、
  お好みでハチミツやオイルを増やして調整、作成下さい。

  容器は、スティック状のものではなく、
  手でつけるタイプの容器にしてみました。

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カレンデュラの日向のようなにおい、
カモミールの甘酸っぱい香りが、まるでミツバチを呼び込むかのよう。



。。。。。。。

皆様も、
あったかなお日様のイメージを彷彿とさせる素材たちで、
手作りのリップバーム作りをお楽しみ下さいね。

また、水分をこまめに補給すると
唇の荒れも改善されるようです。

水分補給とリップバームで、
寒さと乾燥を乗り切って下さいますように。


プロフィール

加藤万里 -Mari-Kato-

フラワーデザイナー

加藤万里 -Mari-Kato-

カリフォルニア・バークレー在住、フラワーデザイナー。ハーバリスト。
1994年より、ロスアンジェルスで花教室FOLIAGEを主宰。
2004年秋より処点をバークレーに移し、06年、あらたに「お花会」という形でFOLIAGEを再開。その後、アロマクラス、ハーブクラスも増設。

フラワーアレンジ、アロマ、メディカルハーブ、ガーデニング、インテリア、手仕事など多方面から、花のある暮らしを提案すると共に、植物を通して、目に見えない大事なことを思い出していくための機会と場になることを願い、会を開催している。

また、昔ながらの暮しの知恵を取り入れ、現代風に楽しむことで、忙しい日々を送る現代人が忘れていることを取り戻していきたいと考え、スローライフを自ら実践し、提案している。

ロスアンジェルスの日本語情報誌「LIGHT HOUSE」にて、98年から02年まで「カリフォルニア花日記」「シンプルエコライフのすすめ」などの記事を連載。
09年春と秋にバークレーで、食とお花、食と手仕事をコラボさせたワークショップ付きの「カフェ・イベント」を開催。好評を博する。

著書に、ロスでの花生活を綴ったエッセイ『ガーデンダイアリー カリフォルニア 花と暮らす12か月』(講談社文庫 98年刊)がある。