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2010.06.01

vol.4 ナチュラル・クリーニングが心地いい。(3)

<用途別レシピ>

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○多目的用クリーナー

  大さじ2の酢酸と小さじ1のホウ砂を加え、スプレーボトルほぼいっぱいに熱湯を注ぎ、        よく振り混ぜる。
  さらに液体石鹸1/4カップを混ぜ、好みの精油を10〜15滴入れる。

 (棚、壁、引き出し、冷蔵庫、トイレ、バスルーム、ごみ箱など色々に。)

○クレンザー

 ・ベーキング・ソーダをふりかけてスポンジなどでこする。
  残った粉のかすは、冷たい水と酢をスプレーするとシュワシュワ溶ける。

 ・茶渋などはアクリルたわしでこする。ベーキング・ソーダを加えると、さらに効果的。

 (キッチンのさまざまな油汚れ、がんこな汚れ落としに。ステンレス磨きに。但し、傷にならないよう  注意。)


○グラス・クリーナー

  1ℓのお湯に1/4カップの酢か大さじ2のレモンのしぼり汁を混ぜ、スプレーして使う。


○床ふき

  酢と水を半々ずつにしたものをスプレーボトルに入れ、好みの精油を加え、スプレーしながら床を拭  く。こびりついた汚れがあったら、ベーキング・ソーダをふりかけてこする。
  からぶきして仕上げる。


○窓ふき

 ・スプレーボトルに炭酸水を入れ、スプレーし、タオルやぞうきんで窓を磨く。
  曇りが残ったら、乾いた新しい布でさらに磨いて仕上げる。

 ・炭酸水が手元にない場合はーーー
  スプレーボトルの半分まで酢を入れ、残り半分は水を入れ、精油(レモンやペパーミントなど)を   加えてスプレーする。

 ・余ったレモンを絞って漉し、水と混ぜて使っても。(ただ、腐ってしまうので、早めに使い切る)


○白かび、黒かびに

  かびは一度出来てしまうと、なかなか落ちにくいもの。
  出来るだけこまめに部屋の通風を良くし、換気扇、除湿器なども利用する。
  バスルームは、入浴後窓やドアを全開にしておき、スクイージーや乾いたタオルなどで壁を拭き、
  かび防止をしておく。
  また、黒かびの栄養源は石鹸カスでもあるので、入浴後はくまなく流しておくとよい。

 ・水で薄めた酢のスプレーとベーキング・ソーダでこする。細部は古い歯ブラシなどで。

 ・ホウ砂1/4カップと水約2ℓのクリーナーをスプレーして、かびをこする。
  水拭きなどはせず、そのままに。必要であればしばらく置いた後に、乾拭きする。

 ・酢と塩のペーストでこする。


○排水管

  1/4カップのベーキング・ソーダを排水口にふり入れ、60㎖の酢を注ぐ。
  排水口の蓋をし、15分間そのままにし、2ℓの沸騰したお湯をそこにかけてすすぎ流す。
  目づまり予防に、時々行う。


○便器

 ・普段は、ベーキング・ソーダや多目的クリーナー、酢で掃除をする。
 
 ・頑固な汚れやしみには、
  1/4カップのホウ砂に精油10滴ほど(ティーツリーがお勧め)を混ぜたものを便器にふりかけてお   く。
  2、3時間から一晩そのままにし、その後1ℓの水に1/2カップのホウ砂を混ぜたものでこすり磨く。


○蛇口

  水が乾いた汚れ、こびりついた白い汚れには、酢をスプレーするか、
  ペーパータオルやトイレットペーパーの芯に酢をたっぷりスプレーし、そのまま
  汚れのついている部分に置いておき、その後リンスする。

○しみ抜き

*ビネガーしみ抜き
 植物を原料とした食べ物、飲み物の殆ど、汗、錆び、日焼けローション、ペットの排泄物、草の汁など のしみは、酢で落ちる。スプレーボトルに入れて使用。
 (ただ、マスタードと血液には、酢を決して使用しないこと!又、血液のしみ取りは最初、熱いお湯で  洗わないこと。必ずぬるま湯以下の水で洗い、石鹸水につけておく。他の方法は、下記参照↓)

*インクや油の色々しみ抜き
 台所用合成洗剤(なるべくエコなものを/石鹸は不可...砂糖と果物のシミに無効なため)1/4カップと グリセリン1/4カップ、水1/2カップを混ぜたものをスコートボトルに入れて使用する。

 (ボールペンやマーカー、新聞インク、コーヒー紅茶、ジュース、ジャム、バーベキューソース、
  マスタードのしみなどに。)

                   *

・フルーツとワイン:タオルでしみをすぐ吸い取り、冷たい水で叩きながらタオルにしみを移す。

・脂:お湯とベーキング・ソーダをつける。

・血液:決してお湯で洗わないこと。水、石鹸水でつけ置き洗いするか、冷たい水か炭酸水、オキシドー    ルでしみを抜く。
    頑固なしみには、コーンスターチやタルカムパウダーのペーストをしみ部分に付け、乾かして     ブラシではらっておく。

・錆び:レモン汁か酢にひたし、その後塩でこする。太陽の下で乾かし、また洗う。

・かび:石鹸と塩をしみ部分につけ、太陽に当てる。何度もこれを繰り返す。

○ポットや湯沸かしの中のお掃除

  酢とお湯を注ぎ、しばらく置いておく。必要であれば、その後スポンジなどで軽くこする。


○家具磨き

  ・ニスやプラスティックで仕上げられている家具には(最近の家具の殆どです)

    オリーブオイル小さじ2、レモン精油20滴かレモンのしぼり汁を漉したもの
    小さじ1、酢1/4カップをスプレーボトルに入れてスプレーし、布で磨く。


  ・仕上げ加工をしていない家具、軽い仕上げの木の家具には

    オリーブオイルをスコートボトルの3/4まで入れ、酢を残り一杯まで注ぎ、レモンの精油を50滴    入れ、布につけて磨く。


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                  Enjoy Natural Cleaning !

プロフィール

加藤万里 -Mari-Kato-

フラワーデザイナー

加藤万里 -Mari-Kato-

カリフォルニア・バークレー在住、フラワーデザイナー。ハーバリスト。
1994年より、ロスアンジェルスで花教室FOLIAGEを主宰。
2004年秋より処点をバークレーに移し、06年、あらたに「お花会」という形でFOLIAGEを再開。その後、アロマクラス、ハーブクラスも増設。

フラワーアレンジ、アロマ、メディカルハーブ、ガーデニング、インテリア、手仕事など多方面から、花のある暮らしを提案すると共に、植物を通して、目に見えない大事なことを思い出していくための機会と場になることを願い、会を開催している。

また、昔ながらの暮しの知恵を取り入れ、現代風に楽しむことで、忙しい日々を送る現代人が忘れていることを取り戻していきたいと考え、スローライフを自ら実践し、提案している。

ロスアンジェルスの日本語情報誌「LIGHT HOUSE」にて、98年から02年まで「カリフォルニア花日記」「シンプルエコライフのすすめ」などの記事を連載。
09年春と秋にバークレーで、食とお花、食と手仕事をコラボさせたワークショップ付きの「カフェ・イベント」を開催。好評を博する。

著書に、ロスでの花生活を綴ったエッセイ『ガーデンダイアリー カリフォルニア 花と暮らす12か月』(講談社文庫 98年刊)がある。