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2010.07.27

vol.7 気軽に作る、暑中見舞い(1)

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日本は暑い日々が続いているようですが、
皆様お元気でお過ごしでしょうか?


今回は、身近なもので作れて、
とても簡単でオリジナリティ溢れる
暑中見舞いや夏のご挨拶カードの
スタンプアイデアをご紹介したいと思います。


                .。o○ ○o。.  .。o○ ○o。.
  


皆さんは子ども時代に、
学校の宿題や図工の時間に
野菜スタンプをされましたか?

私も幼い頃、母に台所で野菜の余りを分けてもらって、
お花模様のようなオクラの切り口や、好きな形に切ったお芋に
絵の具をつけ、ぺたぺたとスタンプを押して作品を作ったことが
とても楽しくて、印象に残っています。


何かを買いにいかなくとも、
発見する目と工夫、遊び心があれば
身近なものを使って楽しいものを創り出すことができるーーー

その時の子どもの頃の記憶が残っているのでしょうか。
今でも、そんな風に身近なものから楽しみを見出したり、
工夫をしてみたりすることがとても好きです。

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大人になってからは
野菜だけではなく、消しゴムなど、
身の周りにある物をスタンプの代用にして
カードを作るようになりました。


雑誌に載っていた記事を参考にしたり、
ひとつの素材をぺたぺた押していると、
アイデアがふっと湧いてきたり、
無限大のデザインが出来るのは、
手作りならではの醍醐味です。

子どもが小さかった頃は
凝ったものを作る時間が十分に持てなかったので、
身近にある素材や、ざくっと切った消しゴムで
あっという間にできるこのスタンプのカード作りが
とても楽しく、クリエイティビティも満足させられる唯一の時間でした。


短時間で手軽にでき、
しかも遊び心を満足させられる
このスタンプ・カード。

ちょっと「へたうま」な感じを狙って(笑)、
この夏はカード作りを楽しんでみませんか。

                .。o○ ○o。.  .。o○ ○o。.


<材料>

・消しゴム             ・ワインなどのコルク
・イグザクト ナイフ(カッター)  ・スタンプ用インク
・あれば彫刻刀           ・カッターマット(古雑誌などで代用可)   
・カード用の紙。コラージュ用に新聞紙、広告紙など
・消しゴム付きの鉛筆(新品、使用中のものどちらでもOK)


<作り方>


○消しゴム付き鉛筆を使って

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色々な大きさの消しゴム付き鉛筆を揃え、消しゴムの大小の大きさでリズムをとって押していきます。

消しゴム部分が新品のものは完全な円に、使用しているものはいびつな円になって、それもまた手作り感が出ます。

爽やかな水の泡を連想しながら、
ぺたぺた押していきましょう。


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○ワインのコルクを使って

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我が家には、ワインが趣味の家族がいることもあって、コルクがいっぱい(笑)。

その使い道のひとつがスタンプです。
コルクの大きさ、ひび割れ具合によって
いろんな模様ができるので、とても気に入っています。

かすれ具合によっては、
和の雰囲気にもなるのが、不思議です。


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○小さな瓶の底を使って

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小さな瓶の底面や口も、スタンプにすると簡単に円い輪郭がとれて、とても便利。

私は家に集めているアンティークの小瓶を使うことが多いですが、キッチンやバスルーム、コスメ、アロマなどで使う容器など、小瓶を色々揃えると、
あっという間に簡単なカードが作れてしまいます。


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今回は、涼やかな水の泡やシャボン玉を連想させるように
ブルーのきりっとした紙に、白いインクで。

白い紙に、カラフルな円ーーーというのも楽しそうですね。

瓶(円)の大きさでバランスをとって。


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プロフィール

加藤万里 -Mari-Kato-

フラワーデザイナー

加藤万里 -Mari-Kato-

カリフォルニア・バークレー在住、フラワーデザイナー。ハーバリスト。
1994年より、ロスアンジェルスで花教室FOLIAGEを主宰。
2004年秋より処点をバークレーに移し、06年、あらたに「お花会」という形でFOLIAGEを再開。その後、アロマクラス、ハーブクラスも増設。

フラワーアレンジ、アロマ、メディカルハーブ、ガーデニング、インテリア、手仕事など多方面から、花のある暮らしを提案すると共に、植物を通して、目に見えない大事なことを思い出していくための機会と場になることを願い、会を開催している。

また、昔ながらの暮しの知恵を取り入れ、現代風に楽しむことで、忙しい日々を送る現代人が忘れていることを取り戻していきたいと考え、スローライフを自ら実践し、提案している。

ロスアンジェルスの日本語情報誌「LIGHT HOUSE」にて、98年から02年まで「カリフォルニア花日記」「シンプルエコライフのすすめ」などの記事を連載。
09年春と秋にバークレーで、食とお花、食と手仕事をコラボさせたワークショップ付きの「カフェ・イベント」を開催。好評を博する。

著書に、ロスでの花生活を綴ったエッセイ『ガーデンダイアリー カリフォルニア 花と暮らす12か月』(講談社文庫 98年刊)がある。