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2010.04.06

vol.33 2010 パリ&トリノの旅(1)

が満開!
春本番の暖かいパリから帰国しました。
パリ滞在中に桜が終わってしまったら・・・
と心配していたのですが、
3月も後半というのにが降ったとか・・・?!

パリのお天気は、予報ではずっと・・・
とにかく歩き回るパリの旅
雨だったら・・・とこちらも心配の種でしたが、
結果は?
このコラムをずっとお読みくださっている方々には
おわかり頂けますね?!
おかげさまで、日曜日を除いて何とか雨は免れました。

到着翌日、1泊だけトリノ行きを敢行・・・
ハイ!
もちろんフィギュアスケート世界選手権観戦のためです!

昨年東京で行われたグランプリファイナル
高橋大輔君のショートプログラムをナマで見ることが出来、アコーディオン奏者cobaさんの名曲"eye"に乗ったキレのある素晴らしい演技に感動!
大怪我からの見事な復活に涙しました。

オリンピック出場を賭けた全日本選手権
バンクーバーオリンピックは、テレビで観戦。
もしやオリンピック後には引退してしまうのでは?と思い、
オリンピックの年の世界選手権は盛り上がらないと聞いていましたが、
ナマで今期の演技を見られるのは世界選手権が最後かも・・・!

しかも、フリーの、イタリア映画「道」の哀愁漂う音楽と
道化師を演じるプログラムは、
ショートと並んでこちらもフィギュア史に残るもので・・・
絶対に観てみたい!

同じ時期にパリにいて、パリトリノは飛行機で1時間と少し。
もしチケットが取れたらこれはもう行くしかないでしょう!
とトライしたところ運良くチケットも取れ、
フリーの日程に合わせてトリノに飛びました。

トリノに着いて空港バスに乗ったところ、
パリ在住30余年という日本人女性のMさんとご一緒でした。
チケットは取っていないそうですが、
急に思い立って前日に飛行機を取ったとか?!

陸続きのヨーロッパ大陸だからこそ出来ることで、羨ましいですね!

その後Mさんは、女子のフリーまでチケットが取れ、
男女アベック優勝を目の当たりにされ、
お忙しかった日々の「自分へのご褒美だった」とメールをくださいました。

Mさんとは「フィギュアスケート」「パリ」のご縁でまた再会出来ればと思っています。

トリノは、イタリアはどこでもそうであるように
街そのものから歴史が感じられる街。
ただ、空港から街まではどこもかしこも工事だらけ・・・
これからオリンピックが行われるみたいです。

駅近くのホテルに荷物を置いて、早速を散策開始。
たくさんあるカフェの中で、
インテリアに歴史が感じられるような 
"Café Torino" 
でランチを頂くことにしました。

アンチョビが隠し味となったパスタは期待を裏切らないもので、

33-1.jpg

プリンもスプーンがささった状態でサーブされます。
美味し~い!

33-2.jpg

ギャルソンに

「フィギュアで来たの?」

と聞かれたので、

「今夜の男子のフリーを観るの。日本人の応援です。」

と答えたところ

「あなたのハズバンドか?」

と・・・(爆笑)。

遠い日本から応援に来るのは家族くらいと思われたのかしら?

年齢的に言えば、高橋大輔君は私の二男。
ちなみに若くして生んでいれば(笑)、
長男はサッカー日本代表の玉田圭司君です。
息子達よ、頑張れ!

19時45分スタートに合わせて、
ホテル近くからバスに乗ることに。
寿司詰め状態のバス
・・・スリに注意をしなくては!

本当にこのバスで良いのか不安になったので、
3人組のイタリアマダムに訊ねたところ、
「これでいいのよ。私達も行くから・・・降りるとき一緒にね!」
と。親切です。

親切と言えば、到着して早々ホテルの場所がわからず、
通りがかりの女性に尋ねたところ、
周りの人に何度も聞いてくれて、
途中まで連れて行ってくださり・・・
その間、イタリア語弾丸トーク
ふと、英語で

「あなたはこちらの方向にいらっしゃるのだったの?」
と聞いたら、

「No!」

と。

話はそれますが、東京で、時々乗り換えで利用する東京駅には、
必ずと言っていいほど、地図や路線図を持った外国人が迷っています。

私が海外に行った時に受ける親切のせめてもの恩返しに、
必ず声をかけるようにしているのですが・・・。

いざ、会場であるPalavela屋内競技場に到着。
3人組に「さあ、行きましょう!」と促されてバスを降りたものの
・・・運賃を支払っていない!
マダム達に「チケットは?」と言ったら、
「いいのよ、大丈夫!」ですって!
スミマセン!!
無賃乗車です。

オリンピックも行われたトリノの競技場は、
意外に小さく、前から5列目という私の席からリンクはすぐそこです。

会場の両側には出場選手の国旗がずらりと並んでいますが・・・
一つ抜けている国が・・・。
反対側で確認したら、日本の国旗です。

「えっ?!縁起でもない!」と嫌な予感・・・

いいえ!

「あとで日の丸が掲揚されるから今は抜けているだけ。」

・・・と、あくまで前向きです。

ポジティブシンキングと言えば、
ホテルに着いた頃から降り始めたが本降りに・・・。
街を散策していた午後中ずっと降り続いていました。
ところが、会場に着いた頃にはすっかり雨もあがり、
「これは良い知らせ!」と。
超晴れ女の予感です!

インターネットで取ったチケット
・・・私の周りに全く日本人はいません。
お隣のイタリアマダムとちょっとおしゃべりし、
ポテチを食べながら観戦。

いよいよ最終組
いざ、6分間練習です。

このあたりから心臓が大きく動き、呼吸が出来ません!
口から心臓が飛び出そう!

と言いながら、柵まで近付いてしっかりと撮影

そして、どこに隠れていたの?
と思ってしまうほど、日の丸の多いこと、多いこと!
皆さん、来てますね~!

いよいよ高橋大輔君の演技となり、
最初の4回転を転倒なく降りた時には、
思わず「よ~し!」と大声を出し、
周りのイタリア人が一斉に私の方を見たのを感じ・・・、

世界一と言われるステップに私の体も動き、
後半の5つのジャンプも何とか終え・・・
最後は、が止まりませんでした。

確かに、オリンピックの金・銀メダリスト
出場していませんでしたが、
彼らがこの大会でも良い成績を取るかどうか、
何の保証もなければ誰もわかりません。

それより、自分の演技の追及をし続けた大輔君に
勝利の女神様が微笑んでくださったのでしょう。

にわかフィギュアファンの私は、
中でも高橋大輔君のストーリー性のある演技に
特に魅力を感じていますが、
それ以上に、大輔君だけでなく浅田真央ちゃんや安藤美姫ちゃん達、
息子や娘達と言っても良い若い世代の子達の不屈な、前向きの姿勢に、
この年齢になっても大きな影響を受けているのです。

私ももっとがんばらなくてはいけません!

表彰式に先駆けて行われたインタビューでは、
イタリア人のインタビュアーに「Dai-chan!」と言われていて、
また、帰りのパリ行きの飛行機でご一緒した
Nちゃん情報によれば、
外国の男性がカタコトの日本語で
「ダイチャン、スゴイ!ステキ!」と日の丸を振っていたそう・・・。

その筋の方にも好かれているのですね、Dai-chanは・・・(笑)!

ところで、スウェーデンの時も感じましたが、
海外のスポーツ観戦はとても「ユルイ!」
会場に入る時にチケットを見せただけで、
自分のシートのゲートを通る時にはフリー。
チェックもありません!

というわけで、表彰式の時には場所を移動し、
撮った写真がこちら。

33-3.jpg

ナマDai-chanのお写真は、
きっと肖像権の問題などもあるでしょうから、
ここでお見せ出来ませんが、
私を見かけたら
「見せてくださ~い!」って声をかけてくださいね。

しばらくアルバムを持ち歩くことにしますから!(笑)

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プロフィール

三代川純子

フラワーデザイナー

三代川純子

三井物産株式会社人事部勤務中に恵泉フラワースクールで学び、退職後、フラワーデザインを学ぶため渡英。

「コンスタンス・スプライ」「ジェーン・パッカー」などにてディプロマ(卒業証書)を取得した後、英国王室御用達フローリスト「エドワード・グッドイヤー」にて修業。
また、パリのフルリスト「パトリック・ディヴェール」「リリアンヌ・フランソワ」にても研修を行う。

フラワーデザイナーとして、雑誌「花時間」などで多くの作品を発表するかたわら、ホテルオークラ レディースサークル(現在、ホテルオークラ本館建て替えのため休会中)では、ヨーロッパで自ら買い付けて来た資材を使いレッスンを行っている。

また、「Hanahiroプリザーブドフラワー・アカデミー」の主任講師も務める。