ページトップ

目次

2013.06.12

vol.51 ホテルオークラ東京レッスン

いつもこのコラムをご覧頂いている方は、
この時期に『ホテルオークラレッスン』???
と、お気付きになるでしょうか?

そうなのです!

739-blog51.jpg

毎年1月に前年分をまとめてご紹介しているのですが、
先日、とあるパーティでお目にかかった方から、
「毎月、拝見したいです!」とのリクエストがありまして・・・、

というわけで、5月まで終わったレッスンのアレンジメントを
今月はご紹介致しますね!


    〇〇〇  〇〇〇  〇〇〇  〇〇〇


1月は・・・昨年に引き続き、写真を撮り忘れました!ハイ!
言い訳をさせて頂ければ・・・
当日お休みされる方で、ご希望の方には
私がアレンジした作品をお送りしているのですが、
この月は、作品のお送りが7点!
宅急便の締切り時間まで、
3人がかりで必死に作って、ラッピングして、
梱包して・・・
で、忘れてしまいました!


720-blog1.jpg


お写真を見て頂けないのは残念なのですが・・・
1月のテーマは Orchids Festival・・・題して、『蘭祭り』。

ちょうちょ好きの私は、蝶の形をした胡蝶蘭、
特に小さなお花がぎっしりと付いている
ミニタイプが最近のお気に入り。

福岡県糸島市にある農園を訪れて以来
お付き合いをさせて頂いている
日高農園の胡蝶蘭・・・
マーブル、モモイロ、サワディカ、そして
ウェディングプロムナードの4種類と、

デンファレ・・・ローラとピンクローラ、
シンピジュームも、

サクラサクラ、リリーホワイトの2種類、

さらに、小さなお花がぎっしりと集まっているエピデンドラムを使い、
白いドーナツ型の花器にアレンジしました。

718-blog48-1.jpg



2月は、ブーケ(花束)のレッスンでした。
年に1度は、ブーケのレッスンをしていますが、
「花束は苦手」、「好きではないわ!」
という方も多いのです。

そんなお声に耳を傾けつつ・・・
毎回変えるラッピングで、
「やっぱり、ブーケはいいですね~」
というお声を期待して、
今回は、フランス風のペーパーを使っています。
実はこのペーパー、ポスターなのですよ。
アートフレーム風のラッピングが、「パリっぽくて素敵~!」と、
おっしゃって頂きましたが、
ホテルオークラのレッスンは、
『英国風フラワーアレンジメント』なのですけどね。(笑)

春のお花は、茎がストロー状に空洞になったものが多く、
フローラルフォームに挿すよりも、
お水をはった花器に入れた方がお花が長く楽しめます。
そんな理由もあって、ブーケにしてみたのです。

チューリップを5種類・・・
スノーフィーバー、ハウステンボス、
ホワイトリバースター、キララ、カランバ。

ラナンキュラスは、コートワース、チホの夢、ピーチの3種類。

そして、ウェディングベル、
アイスフォーリーのラッパスイセン。
さらに、ヒヤシンス、パンジー、菜の花・・・と
春のお花オンパレードです。

51-01.jpg 51-02.jpg




3月のレッスンのテーマは、『Maze』
つまり・・・迷路、迷宮。

使用したアクリル製のバスケットの商品名です。
アクリルの網目からその名が付いたようですが、
インテリアショップでこのバスケットを見つけ、
美しい光沢と網目のシェイプに惹かれ、
即座に20ケ取り置きました。

そして、アレンジは、『花時間』春号でも紹介されている
田舎風のアレンジ、「シャンペトル」風に。

おばあちゃまから三代に渡っていらしてくださっている
生徒さん・・・Mさんが、白百合ご出身で、
暁星や白百合出身の、
フランス語が身に沁みついている方々の前で
フランス語を使うのは、本当に恥ずかしながら・・・、
さらに、"英国風フラワーアレンジメント"と謳っていながら、
流行の兆し(?)がある、田舎風のアレンジにしてみました。

使用した花材は、2月に引き続き、
チューリップとラナンキュラスを。
それぞれ、ホワイトパーロット、
ダンスライン、ホワイトリバースター、
レモンアプリコット、メテオラ・・・を使用。

もちろん、パンジーと、スノーボールもこ
の時期にはたくさん使います!
さらに、「シャンペトル」風にするのに、
野草風のお花を・・・ということで、
レースフラワー、グリーンベル、
ミモザアカシア、ユキヤナギを加えました。
「今までにない感じ!」というお声が多数ありましたが・・・、
あ~、何だか、また、フランス風になってしまいました!


 51-04.jpg




4月のレッスンはコンポートを使って

いつも素敵なおリボンを頂いている
名古屋の『リボン・ワールド』さんから
こんなかわいいエッフェル塔柄のマットが届きました。
このマットを隠さないためには、
「ガラスでしょ!」ということで、
ガラス製のコンポートを。

コンポートは、高さがあるので
テーブルの上に高低差を付けることが出来て変化が楽しめます。

そんな理由もあって、お店でコンポートを見つけると
ついつい手が伸びて・・・
数えたことはないですが、
おそらく、10点くらい持っているはず!

51-05.jpg


マットのエッフェル塔柄にリンクさせて、
アレンジもエッフェル塔風に、
コーン型にしてみました。

春のお花が終わり、
バラの種類が徐々に増える時期に合わせて、
6種類のバラ、
ロマンチックキュリオーサ、
ブルーミルフィーユ、
メモリーレーン、
リメンブランス、
ハロウィン、
シセロ。

そして、ラシャンスダムールという
スプレーバラ。

さらに、トルコキキョウと
パンジーを使っています。




新緑がまぶしい風薫る5月には、
アレンジにも「グリーン」をたくさん使いたくなります。
3月が「シャンペトル」だったので、
5月は「モダン」にしようかしら?
ということで、ぎっしりとお花をアレンジした
テーブルアレンジメントにしました。

白~グリーンのお花は、
大輪のバラ、マルシア、アバランチェ、
ノーブルという種類の、アーティチョークのような形が特徴のユリ、
シャクヤク、リバースターのチューリップ、トルコキキョウ、ライラック、
カーネーション、レースフラワーなどなど。

アクセントに、白とベージュのタッセルと使っています。


偶然なのか、はたまた、この季節だからなのか?!
5月にご依頼を受けたウェディングのお花は、全て
白~グリーンでした。


51-06.jpg 51-07.jpg

さて・・・
6月後半から、今年も恒例のパリツアー。
その前に、もう1回、このコラムを更新出来るでしょうか・・・?
次回は、そのウェディングのお花をお見せしようかと思います。



( END )

関連書籍

パリ一週間 花と雑貨を探す旅プラン

パリ・ロンドン一週間
花と雑貨とおいしいものを探す旅

パリ一週間 花と雑貨を探す旅プラン

パリ一週間
花と雑貨を探す旅プラン

パリ一週間 花と雑貨を探す旅プラン

英国スタイルのフラワーアレンジメント

プロフィール

三代川純子

フラワーデザイナー

三代川純子

三井物産株式会社人事部勤務中に恵泉フラワースクールで学び、退職後、フラワーデザインを学ぶため渡英。

「コンスタンス・スプライ」「ジェーン・パッカー」などにてディプロマ(卒業証書)を取得した後、英国王室御用達フローリスト「エドワード・グッドイヤー」にて修業。
また、パリのフルリスト「パトリック・ディヴェール」「リリアンヌ・フランソワ」にても研修を行う。

フラワーデザイナーとして、雑誌「花時間」などで多くの作品を発表するかたわら、ホテルオークラ レディースサークル(現在、ホテルオークラ本館建て替えのため休会中)では、ヨーロッパで自ら買い付けて来た資材を使いレッスンを行っている。

また、「Hanahiroプリザーブドフラワー・アカデミー」の主任講師も務める。