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2009.04.15

vol.24 パリの旅2009

3月22日からパリに行って来ました。
今回の旅の友は、アシスタントのかすみちゃん
去年の春は一緒にフィギュアスケート世界選手権を観にスェーデンに行ったのですが、1年というのはアッという間ですね。
ちなみに今年の世界選手権はロス、高橋大輔君が出場していたら行先はロスになっていたかも(笑)。

この私のコラムでは、何度か「偶然の出会い」をご披露していますが、今回も驚く出来事が。

到着翌日、今回は早々にランジス市場に行くことにしました。
何せ、毎回ランジスでの買い付けが大量になり、旅の後半に行くとそれまでに買った荷物を考えて仕入れを諦めたり、ということもあったので、まずは大物を買ってしまおうというわけでした。

ランジス市場へは、「パリ一週間 花と雑貨を探す旅プラン」でもご伝授した通り、メトロのDenfert Rochereau駅よりバスで行くのですが、ナント!そのバス停で「パリ一週間~」を持っている方に遭遇したのです。

日本人のカップルがいることには気付いていたのですが、まさか私の本をお持ちとは!
そして、本の方法に従って市場に行こうとして下さっているとは!!

福岡から新婚旅行でいらしていたK夫妻、奥様は「偶然の出会い」に感激して下さり(もちろん、私も大感激でした。)、車中ではにわかのサイン会、ランジスまでおしゃべりに花を咲かせました。
何冊か見たパリ本の中で一番素敵で見やすかったとおっしゃって下さって、本当に嬉しかったです。
福岡へは毎月行っていますので、今度は福岡でご一緒出来ますように!信孝さん、恵子さんありがとうございました。

さて、ランジス市場で仕入れたのがこちら

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3人の女の子がシルエットになっています。

鉄製でブックエンドのような形ですが、一体どう飾るのでしょうか?
壁に取り付けて手前に何か置くの?それとも?
そして、これをフラワーデザインにどう使うのか??中です。(このコラムでまたご報告しますね。)

それにしても20個近くも買うとなると異常な重さとなり、日頃、重い荷物には慣れている私ですが、さすがに今回は血豆が出来てしまいました。

血豆と言えば、先日ルイ・ヴィトンブティックで見かけたキャリーバッグ。

深い色合いがとても素敵で、パリで買おうかな~と思ったのですが、オークラレッスンの後にアシスタントのかすみちゃんとさと子ちゃんにその色を説明しようとして「あのね~、ヴェルニで血豆の色なのよ。」と言ったところ、何と!二人がお揃いで持っている長財布がその「血豆」色でした。
いかにも私らしい(?)失言、この場を借りて二人にお詫びです(笑)。

他に買い求めたのが、2008年10月のコラムでご紹介した白いメタル製ののガーランド。

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前回は数が揃わず自分用にしか買えなかったのですが、今回は購入出来ました。
昨年秋に買ったバンブーや椰子の葉柄の布と合わせてオリエンタル調のアレンジメントレッスンにしようと思っています。

今回初めて買ったのが、「アスティエ・ド・ヴィラット」の器。

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以前からお店には何度となく訪れていて、温かみのある器に惹かれていたのですが、全てが魅力的過ぎて(?)絶対にコレ!という物に出会わず。

ところが今回は、スズランクローバーと私の好きなモチーフが三役揃ったこの器を見つけ即買いしました。

「アスティエ・ド・ヴィラット」と言えば、青山学院近くにある「オルネ・ド・フォイユ」にもたくさんの商品があり、帰国後、同じシリーズのカップを買い足してしまいました。

かすみちゃんとの旅は、いつも新しいエリアやお店を発掘するのが掟なのですが、今回行ったのがバスチーユの近く、ルュドル・ロランというエリア。舌を噛みそうでしょう?

中でも本や雑誌を見ていて絶対行きたかったのがこの「レ・フルール」

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お店の外には商品の一部が置かれ、角を曲がるとひと目でそこ!とわかる演出。
そして中は雑貨のワンダーランド。
1月にご紹介したナタリー・レテのグッズが溢れていました。
その中から選んだのがこのタオル、蝶が付いているんですよ。

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さらに近くの「ル・ル・アディクト」でこの台座付きのトレイを購入。

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ピンクとブルーがあったのですが、ブルーをチョイス。
茶色と合わせたら素敵でしょうね。
お花だけでなくキャンドルを載せても良いかも。
旅も後半だと言うのに、かさばるものばかりが目に付きます。

ルュドル・ロランからの帰り道、街の雑貨屋さんでこんなコロコロを見つけました。

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「血豆」の出来た手が限界だったこともあったのですが、何よりもこの色と蝶のモチーフに一目惚れ。

かすみちゃんに「そうだわ、今度東京堂(四谷にある資材店)に行くときにこれで行こうかな~どう?」と聞いたら、答えてくれませんでした。
四谷でこのコロコロを見かけましたら、声をかけて下さいね。   

毎回必ずチェックするのがフォーシーズンズホテルジョルジュⅤのお花。

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レンギョウバラのイエロー、カラービバーナムのグリーンのコントラストが春らしく鮮やかでした。
今回はお茶をする時間がなくて、お花の写真だけ撮って失礼してしまいました。

そして、エルメスの店内のデコレーションがこちら。

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とオレンジのアマリリス、ピンクの胡蝶蘭、大きなリーフ使いが印象的です。
「パリ一週間~」でも取材させて頂いた、エリック・ショバンさんの作品、素敵でした。

ところで、エルメスには昨年9月にクリーニングをお願いしたバッグを受け取りに行ったのですが、傷だらけでボロボロだったバッグがものの見事に生まれ変わり、新品同様に。
ここまでになるとは!と驚き、職人さんの「腕」「技」に感嘆しました。

滞在中は、飽きもせず「ラデュレ」「ポアラーヌ」「ラオ・シャム」(いずれも「パリ一週間~」でご紹介しています)や、前回行った「レ・ココット」「クレープリー・ジョスラン」でお食事をしたのですが、今回「食」部門で印象的だったのが、「ル・パン・コティディアン」

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厳選された有機素材で作られたパンサラダがいただけるベルギー発祥のお店です。

田舎家風のウッディな内装、大きなテーブルは食堂のようにカジュアルで、まったりのんびりしたくなるお店。
朝食は絞りたてのジュース、飲み物に、クロワッサンや数種のパン、テーブルに置かれたコンフィチュールがいろいろとあり、自由にいただけるというシステム。

朝一番に行った私達は、他のテーブルのコンフィチュールまでチェックしてしまいました。

滞在中4回の朝食の内、2回も通ってしまいましたが、特に、サンジェルマン店が私のお気に入り。今後も通い詰めてしまいそうです。

東京の好きなお店の一つに東急本店の前にある「Viron」があるのですが、そのプティデジュネにそっくり!と思い出し、居ても立ってもいられなくなりました。

今週末は、「ヴィロン」でパリ気分を味わって来ま~す。

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プロフィール

三代川純子

フラワーデザイナー

三代川純子

三井物産株式会社人事部勤務中に恵泉フラワースクールで学び、退職後、フラワーデザインを学ぶため渡英。

「コンスタンス・スプライ」「ジェーン・パッカー」などにてディプロマ(卒業証書)を取得した後、英国王室御用達フローリスト「エドワード・グッドイヤー」にて修業。
また、パリのフルリスト「パトリック・ディヴェール」「リリアンヌ・フランソワ」にても研修を行う。

フラワーデザイナーとして、雑誌「花時間」などで多くの作品を発表するかたわら、ホテルオークラ レディースサークル(現在、ホテルオークラ本館建て替えのため休会中)では、ヨーロッパで自ら買い付けて来た資材を使いレッスンを行っている。

また、「Hanahiroプリザーブドフラワー・アカデミー」の主任講師も務める。