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2012.08.07

vol.46 (2)花紀行2012

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ガイドさんの説明を受けて、
早速向かったのが、
日本のブース。

日本間から眺める庭園、
襖や障子、そして縁側、
軒下、庭と続く中で、
伝統的な日本の生活空間と
花文化との関わりが
紹介されています。



灯篭のある苔生す庭の美しさ、
モダンな襖とそのデザインにリンクした胡蝶蘭の装飾、
この美しさに、今さらながら「和」を大切にしたいと思うのは、
海外で生活し、日本の文化の素晴らしさをあらためて
感じた経験があるからでしょう。

日本人の美意識が感じられる美しい展示でした。

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でも、もし、私が企画に係わることが出来るとしたら・・・
Mangaをはじめとするサブカルチャー的な
日本のもうひとつの顔と、花文化との関わりを
紹介しても面白かったのではないかと思いますが・・・。



小さなブースでしたが、
段々に飾られた台湾の蘭のディスプレイも素敵でした。

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その他、食育をテーマとした展示や、
回転寿司のお皿の上にテーマ別のカードが置かれ、
そのお皿を取ると説明が聞ける・・・という
ブースもありました。

イギリスのチェルシーフラワーショウや、
ハンプトンコートのフラワーショウで、
お花が種類別に展示され、
多くの新種を、これでもかこれでもかと見ることが出来、
また、たくさんのフラワーデコレーションを
見た経験からしますと・・・
少々、物足りない印象は否めませんでした。
(もちろん、全てを見たわけではありませんが)


      〇〇〇  〇〇〇  〇〇〇  〇〇〇  〇〇〇  〇〇〇  


翌日はお昼過ぎまでフリータイムとなり、
早速ショッピングに繰り出したかったのですが・・・
月曜日の午前中はお休みのところが多く、
ショッピングは諦めて、美術館巡りをすることにしました。

アムステルダムで見るべき名画と言えば、
先にお話した レンブラントの「夜警」です。

その名画のある国立博物館は、現在大規模改装中のため、
所蔵品であるフェルメールなどが日本に来ているのですね。

ご一緒した生徒さんの中には、「夜景」だと思って
「ずっと夜景の絵を探していたのですが・・・
ありませんでしたよね?」と
おっしゃる方もいらっしゃいました。(笑)

逆戻りして、無事に「夜警」を見ることが出来ましたが・・・。

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美術館巡りをする際、素人の私は、
「ひとつ買うとしたらどれにする?」という観点で
絵画を見るようにしているのですが、
一番、買う気満々になったのが、
アンディ・ウォーホールが描いたオランダ王女の絵です。
陰影の作り方がとても印象的なポップアートでした。


そしてもうひとつ気になったのが、この時計。
文字盤に人の影が映っていて、
1分毎に、長針を手で消しては書き直し・・・
時刻を表しているのです。
もちろん、時々短針も書き直して。
裏側に回ってみたところ、
大きな木の箱の裏側は板が釘で打ち付けられ、
人の出入りが出来る様子はありません!
CGだったのか?!本当の人なのか?!未だに謎です。

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                              (次回へ続く・・・)



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プロフィール

三代川純子

フラワーデザイナー

三代川純子

三井物産株式会社人事部勤務中に恵泉フラワースクールで学び、退職後、フラワーデザインを学ぶため渡英。

「コンスタンス・スプライ」「ジェーン・パッカー」などにてディプロマ(卒業証書)を取得した後、英国王室御用達フローリスト「エドワード・グッドイヤー」にて修業。
また、パリのフルリスト「パトリック・ディヴェール」「リリアンヌ・フランソワ」にても研修を行う。

フラワーデザイナーとして、雑誌「花時間」などで多くの作品を発表するかたわら、ホテルオークラ レディースサークル(現在、ホテルオークラ本館建て替えのため休会中)では、ヨーロッパで自ら買い付けて来た資材を使いレッスンを行っている。

また、「Hanahiroプリザーブドフラワー・アカデミー」の主任講師も務める。