六耀社(りくようしゃ) - 生活をデザインし、楽しむ心を提案する出版社

暦の上では立秋・・・残暑の厳しい中にも夜の風に少しずつ秋が感じられる今日この頃・・・。
秋と言えば「食欲の秋」（秋に限らない・・・？）そして「秋の夜長」。
秋の夜はキャンドルを灯してロマンチックな気分に浸りたい・・・。

今では当たり前と思うようになりましたが、花留学をしていたロンドン時代、 カルチャーの違いを新鮮に感じたことの一つに、キャンドルが人々の生活に密着していることが挙げられます。
滞在していたＫ邸では、夕暮れ近くになると、家のあちらこちらにあるキャンドルに夫人が一つ一つ火を灯して周っていました。

キャンドルの灯りは女性を美しく見せてくれる・・・というようなことを聞いたのもその頃のこと。

キャンドルが生活に密着しているのはパリも同様。
一般的なテーパーキャンドルの色の豊富さに加え、 グラスに入った様々な香りのキャンドル、そしてお花や動物、食べ物などいろいろな形をしたものまで、 キャンドル専門店が多く見られるのはロンドン以上かもしれません。

フルリストでも花の香りのするキャンドルが必ずと言っていいほど見られるのはパリならではでしょうか。

パリの見本市Maison & Objets（メゾン＆オブジェ）に行くようになり、必ずキャンドルを購入するようになったのが、 フランスのキャンドルメーカーの

＜St.Denis & FIls＞（サンドニ・エ・フィス）

です。

キャンドルの形の斬新さに加え、鮮やかな色合いの美しさに惹かれ、毎回必ずオーダーしてしまいます。
こちらのブースはキャンドルのディスプレイも毎回のお楽しみ。

天井から吊り下げられているのもキャンドルで出来たオーナメントの数々。
キャンドルを購入すると、それらの一つをおみやげとしてくださったりと嬉しいサプライズも!

初めて買ったのがこのキューブ形のもの。

５ｃｍ角のキューブが９ヶ、そしてそれが入ったお皿の部分ももちろん蝋で出来ています。
ショッキングピンクとブライトオレンジの色鮮やかさに大きさや重さを顧みず買ってしまい、 後で送料の請求にビックリしたことを思い出します。

オークラのレッスンでは、このキャンドルを中心にクッションのようなアレンジメントを製作しました。
生徒の皆さんから「もったいなくて使えないわ～！」という声が・・・。

その後見つけたのがテーパーキャンドル。

形は何の変わり映えもしないものですが、 モーヴ、シルバー、ピンク（しかもくすんだピンク）、パープルと何と言っても色が素敵。
今は無くなってしまった表参道アニヴェルセルのフラワーアカデミーのレッスンで使用しました。
キャンドルの香りと器の周りにぐるりと巻いたローズマリーの香りが漂って来そうです。

ところで、見れば必ず買ってしまうという私が大好きなモチーフは「蝶」「クローバー」「ハート」「水玉」「アルファベット」。
＜サンドニ・エ・フィス＞のキャンドルはその私の好みを知ってか知らずか、必ずそのモチーフのキャンドルがあるんです。
『パリ一週間 花と雑貨を探す旅プラン』６０ｐでもご披露したクローバーの蓋（？）がついたキャンドル。

このキャンドルを使ったオークラのレッスンでは、フェルトをカットして作ったクローバーのモチーフを アレンジメントの周りにあしらってコーディネートしました。

さて、今、出番を待っているのが向かって右側の紫色のキャンドル（左側のバラのモチーフも素敵でしょう？！）

四つ葉のクローバーが彫られているとてもキュートなもので、来月のオークラレッスンに登場予定。

どんなデザインにしようかな～というのが私の夏休みの宿題の一つです。